世界には今も全体主義体制が敷かれた「閉ざされた」国家が存在する。
その中でもとくに有名なのが、金正日(キム・ジョンイル)総書記の独裁支配による北朝鮮である。
しかし、ソ連邦崩壊後、たった一人の人物が権力を握りつづけた恐ろしい独裁国家がこの地球上にまたひとつ誕生していたことを知る人は少ない。
1991年、ソビエト連邦を構成していた小さな共和国は、果てしない権限を持つサパルムラト・ニヤゾフを頂点とした一人独裁国「トゥルクメニスタン」と化したのである。
トゥルクメニスタンの国民は大統領のことを、次のように呼ぶ。
「独立中立国家トルクメニスタンの初の、そして常しえなる大統領ニヤゾフ。トゥルクメニスタン民主党(ハルク・マスラハタ)の常任党首、トゥルクメニスタン全国民運動「ガルクゥイヌゥイシュ」常任代表、そして永遠に偉大なるサパルムラト・トゥルクメンバーシ」
ずいぶんと怖い書き出しになってしまいました。(汗)
トルクメニスタンについてあなたはどこまで知っていますか?
「トルクメニスタン」という国の名前さえも聞いたことがない人が多いことでしょう。
新聞を購読している人は、トルクメニスタンが天然資源(とくに天然ガス)が豊富であるということ、2006年12月にニヤゾフ大統領が死去したことはご存知でしょう。
ロシア通になると、トルクメニスタンがとんでもない国であるが、絶対に一度は訪れてみたい国であるでしょう。
その「とんでも」具合は数々のニヤゾフ大統領令からも伺えます。
・ニヤゾフ大統領の著書「ルーフナーマ(Ruhnama)は国民必読の書
・「田舎の人はどちらにしても本など読まないのだから」といって首都と大学を除く図書館の廃止を命令
・コンサートやテレビなどのみならず、結婚式などでも口パクで歌うことを禁止
・若者のヒゲ、長髪を禁止、なぜならニヤゾフ大統領の「見苦しい」の一言で決定
・「ちゃんとした医師は首都にいる。病人は首都に行けばよい」という見解により首都を除く地方の病院を閉鎖
・金歯を禁止
・健康のため、閣僚に36km走に参加させた
・ニヤゾフブランドの商品の販売
・「トルクメニスタン人本来の小麦色の肌が最も美しい」ということでテレビのニュースキャスターの化粧禁止
・ニヤゾフ大統領がカツラをかぶっていることを報道することはタブー
・「砂漠の大宮殿」:砂漠に氷の宮殿を作るように命令
・12カ月のそれぞれの「月」名前をを自分やその母親らの名前に変更してしまった。
噂は本当なのでしょうか?
そして太古の昔から多くの遊牧民が訪れ、シルクロードの東西南北を結ぶ幹線ルートだったトルクメニスタン。
中央アジア最大の遺跡であるメルブ、雄大な自然、遊牧民族や交易商人の歴史を今に伝える遺跡の数々、中央アジア独特の色鮮やかなブルーの色使いのモスクなど、歴史、シルクロード好きにはたまらないエリアになっています。
砂漠の中の遺跡にたたずんでいると、大きな歴史の流れを感じることができます。
どうですか?
興味が沸いてきましたか?
幸運にもトルクメニスタンに入国できた管理人が、トルクメニスタンの一面をご紹介します。

トレベク・ハニム廟 クフナ・ウルゲンチ(Kunya-Urgench)
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